7Th Collar PLAYBACK 10 ~全部、僕だった~の今回の1枚は1999年リリースの「
SHEEP
」
トップが、表題の
Passage
でした。
この曲、実はOneMore~よりも「泣き曲」だったりします。
「奇跡の人」で克巳にはまり、DOMINOめぐりで山崎まさよしに惚れた私にとって、待って待って待って出たシングルCD。DOMINOめぐりのあとミシシッピの放映があり、YMACが行われ、目一杯盛り上がっていた自分に届けられた感動!の1曲なのです。
今でもかなり山崎まさよしにはまった生活をしていますが、当時はそれはもうね、凄かったですから。擬似恋愛してましたから。「ぼく ご飯炊けるよ」の一言で、もう何時間でも語れましたから。雑誌も買いまくり、ビデオも集め、FCにも入り。仕事以外のすべての時間が、(いや、仕事中もかな?)山崎に埋め尽くされていましたから。
そんな中で寂しげな、でも前を向いて歩き続ける、イメージの中の「孤独な背中を見せる私だけの(!)まさやん」そのものの楽曲にはまりました。NHK-BSでやったミシシッピの旅で見せるさまざまな表情を重ね、次々と入ってくる幸福でなかった少年時代のまさやんと、やっと居場所を見つけられたと語るインタビューの中の今のまさやんを想い、発売前のラジオオンエアを録音して(カセットだよ!)何度も何度も聴いたんです。勝手にイメージはどんどんふくらみ、広い広いミシシッピの大地に立ち尽くすまさやんを後ろから抱きしめてあげたい!!!!
なんてね。SHEEP発売後のOKST'99~'00で、Passageをイメージした背景画が出されるたびに、♪あこがれの 場所までまだ遠く と歌い出されるたびに、うるうる来ちゃってたのは紛れもない事実です。月とキャベツという映画がなかったら、OneMoreでは泣けないかもしれないと思ってしまうのだけれど、Passageは最初から、アクロス(J-WAVE木曜8時 シカオちゃんの番組)で聞いたそのときから、泣き曲だったのです。
昨日もうつらうつらしながら聴いていたのに、ぱっと目が醒めました。3「ある朝の写真」2「灯りを消す前に」とカウントダウンされて、「あと何かあったけ?」なんて失礼なことを思ったのに、ちゃ~らら ちゃ~ららのバグパイプの音が入ったとたんに
「おおおお!Passage!!!」目が醒めました。
SHEEPって、全体に楽曲の印象が薄くてデモCDみたいな印象がぬぐいきれなくて。ツアーが終ってライブで曲が育って、ライブCDが出て、やっと「いい曲揃いやぁ」って思えるようになったんです。だから、SHEEPの曲はライブCD「OKS」で聴く方が多いんです。ほとんど聴かないSHEEP。でも、PlayBack10で、思い出させてもらいました。Passageは本当に名曲です。最近やってくれなくてちょっと悲しいけど、きっとまたいつか「あこがれの場所」に近づいたときに、もしくはそこが見えなくなったときに、歌ってくれるでしょう。
ぼくはまた 歩き始める