なんていうことはない人なんですけど、夕べはなんか寝付けなくて。
やっぱり、このせいですよね。
「新井素子作家生活40周年記念パーティー」らぶりー、なピンクで書いてみました(^^♪
写真の足元は新井家のぬいぐるみさんたち。このあと参加者全員で写真を撮った時には、参加された方々が同伴したぬいぐるみさんたちももちろん一緒に。
とってもとっても素子さんらしいあったかさがあって、本気のファンが本気に遊ぶとっても居心地の良い集いでした。
会場に着いてぬいぐるみさんのお部屋へあがっていくと廊下の奥から素子さん!! ふつーのかっこでふつーに歩いているんですがすぐわかりました。
「こんにちは!」とご挨拶すると
「あーこんにちは! 来てくれたんですか~」って(*^^)v
「40周年おめでとうございます!」というと「ありがとうございます」と丁寧に応えてくださいました。
一緒にいた友だちは一瞬誰だかわからなくて「和音さん、こんなに親しげに挨拶するお知り合いがいるんだ」と、思ったんですって。「40周年おめでとうございます」っていうセリフを聞いて「あ~~~~!! 素子さん!!」って気づいたんだそうで。そのくらいふつーにもこもこのブーツはいて歩いていらっしゃいました。
ぬいさんたちのお部屋は、40年分の本の展示室と中公、新潮、出版芸術社の即売会場も兼ねていまして。顔なじみの出版社の方々もいらっしゃいました。そこで購入した本には40周年記念パーティーにて、っていう感じのことわりの付いた特別サインがもらえるんだそうですが、さすがに3冊目とかは無理で。そこで購入した本にサインをしていただいている皆さんを横目に、同じタイトルでいろんなサイズ、いろんな出版社から出ている書籍たちを「あれは持ってる、これは持ってない」と友だちと語り合っておりました。本当にいろんな表紙があってですね。あとで素研さんに聞いたところあれはすべて個人の方の持ち物なんだそうです。帯付きで全部、ええ本当に全部そろっているということで…凄い方々がいるんですねえ。デュアル文庫とかは全然持ってないんでひたすら「凄~い!」って騒いでいました。
そしたら、もっと「凄い」ことがありました。
ぬいさん部屋と同じ2階にあるお茶会の部屋。部屋の前の表示は
「水沢総合事務所」そしてお茶を出してくださるのは
「田崎麻子」さん!!!!!もちろん本名は別で、声優とか物書きとかいろいろやっていらっしゃる方だそうです。でも、きっちり麻子さんでした!!
「所長が、あ、所長って言っちゃった(きゃ!) 良行さんはいないの。」
「中谷くんと熊さんはそろそろ…、あ、来たわ!」
「何になさる? え? アールグレイのホットミルクティー? 私ふだんはそんな意地悪はしませんのよ(にっこり)」
なんてね、そういうことをそういう仕草とそういうヘアスタイルで言うんですよ!! 本当はロングヘアなんだそうですけれど、カレンダーガールの表紙に合わせて肩あたりまでの長さに見せるセットをして。「最近の美容師さんは、すごく上手なんですのよ」って^_^;
しばらくして中谷くんが登場して、お湯を沸かしたりお茶碗を洗ったりしていました。熊さんも麻子さんの「ちょっとお願いできます?」ってセリフに肯っておりましたよ。いやはや、なんとも凄い世界です。ここに書かれているだけでも「ほかの世界」から見たら変じゃないですか? 「危ない」といってもいい。でも、それをちゃんとちゃあ~んと真面目にやってのけるし、受け入れる。それが素子さんワールド。ぬいぐるみに「さん」付けをするとか「部屋に入れてあるゴジラは時々「放射能吐いていい?」って聞くから、それはやめてって答えている」「そもそも、放射能は吐くものじゃなくて、体内にある放射能を含んだ放射性物質を吐くんであって・・・」っていう話をふつ―に聞いている、受け答えしている。それがあの世界の「ふつー」。
だから、楽しい。愉しい!
初めて素子さん関連の集まりに来たというちょっと年下の方が、がちがちに緊張してらっしゃったので「大丈夫。ここはそういう人たちの集まりだから」って、友達と二人してお茶会の席で話しかけて。パーティー後は彼女もいっしょに2次会しました。まさよしライブ以外でのナンパ、久しぶりでしたよ~。
そんなこんなで時間は過ぎ。
「下の控室にお集まりください」って声に誘われて控室へ。学習院の寄宿舎だったというクラシカルで高貴な雰囲気漂う部屋で今年のSF大会の動画を見ていたら、凄い方々が周りにいるのに気づかされました。
素研さんがいろいろツイートをまとめてくださっていますけれど、素子さんの同業の方々もいっぱいいて。名札見るまで気づかないのが悲しいっていうか作家さんのお顔って知らないじゃないですか。だから、名刺交換していらっしゃる方々を見つけてその名札を見てびっくりおたおた、って感じです。しかも、その先生方がぬいぐるみさんを連れてらっしゃったりするからますます「ひょわ~!!」ってなったりして(*^。^*)
そして本編開始!
お酒も、お料理もたくさん、たくさん! 日本酒は「
素子の酒」千葉県佐倉市のお酒だそうです。やばいお酒です。日本酒を飲みなれない方もすーっと飲めてしまう口当たりの良さと優しいお味。やぱいです。「あら、おいしい」って調子に乗っているとあっという間につぶれます。きっと。平気で4合瓶空きそうですもん。やばいです。ええ、本当にやばいです。
お料理ももちろんやばいです。ローストポークとかお寿司とかサラダも刺身もおそばもきちんと美味しいです。なくなりそうになればちゃんと次のお皿が出てきて、あら? まだ食べたかったのに、なんてことはありません。
そして!止めは「大島家特製梅スパゲティとローストチキン」レシピ付き、です。新婚物語の中に出てきたお料理です。
私は写真撮ってこなかったんで、ツイートで「新井素子」で検索かけてください。見つけられます。レシピをいただいて来ましたから、最近作ってなかったパスタを作ってみようかなと思っております。めっちゃにんにく効かせた梅スパ。美味しいですよ~~~。
お祝いのスピーチは、出版芸術社の担当編集の若い彼女や作家さんたち。今回参加できなかった方たちからのメッセージはスタッフの方々が代読して。来年、再来年のSF大会の告知なんかもあっていろんな人から愛されている素子さんのありようが凄く伝わってきました。
お楽しみ抽選会はヨックモックのクッキーと包丁と素子さんの自作朗読CD。なんだかとっても「ひゃっほう」な品々です。スタッフの方々の本気のこだわりと本気の遊び。新井素子ワールド、堪能させていただきました! ありがとうございます!
最後のメッセージは。素子さんの旦那さまから。
立教大学在学中に知り合って、愛し合って、いろんなことを、たくさんの出来事を、ともに過ごしてきた旦那さまだからこそ言えるたくさんの愛の詰まったお話でした。泣いちゃいました。本当に素敵なお話で、手嶋さんがいたからこそ素子さんはこうして本を書くことをやり続けていられるのだと、人としての半身…きっと来世でもこの二人は分かちがたい二人でいるんだろうって、素子さんと結婚してくれてありがとうって、心の底から思いました。
スタッフの方々!! 昨日のスピーチ、テキストにしてくださいませ! 永久保存版にしますから!!
そしてお開き。
名残惜しいけど、会場は7時までの約束だそうで。素子さんと旦那さまとのお見送りを受けて退出です。みんながみんな幸せな笑顔で。満足したお腹で。良い一年だったと、来年も頑張ろうと、そんな素子さんのお話を読み終えたときのような満ち足りた想いで次の場所へと歩き出したのです。
カスミソウは、素子さん手ずから包装してくれたんだそうです。(麻子さん情報)練馬のゆるキャラとか知らなかったんですが、練馬です!。ほしかった星新一フェアの小冊子は新潮社から、祝の文字の入った紙は皆さんからのメッセージのコピー、細かい字のやつは素研さんの作った40年分のお仕事リスト。こまっかいですよ~。ほんとにご苦労様です!!
そんでメッセージ文…載せちゃおうかと思ったのですが、ごめんなさい。参加者特典ってことでお許しください。
でもこっちは載せちゃう!
ちょちょちょ・・・これ!の時に大騒ぎしたこれ!
グリーティングカードです。素子さん直筆。びっくりでしょ?! パーティーに参加できるだけだって極上の歓びなのに、しーずんぐりーてぃんぐあんどはっぴーにゅーいやーですよ?! もうねえ、びっくりなんてもんじゃないですよ。切手はお星さま。封緘はネコシール。
ああ、なんて幸せ。素子さんのファンやっててよかった。あの年、あたしの中の‥…を買ってもらって読んでよかった! そう、あの年のクリスマスプレゼントだったんだよこれは。
クリスマスプレゼントにこれを選んだあの時のアタシに、乾杯!
これを書いてくれた、そしてその後40年も、これからもずっとお話を書き続けてくれている新井素子に、乾杯!