2009 / 11
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「その子は○○○…」そう叫ぶ、そう叫んだ希和子のことを思い出した薫に涙が出た。それまでもたびたび泣いてはいたのだけれど、このシーン(336ページ)には本当に泣かされた。
太田光が「最後の数ページ、震えが止まらなかった」って帯に言葉を寄せているけど、確かにそう。一切合財を受け止めて、目を開けて生きていく「八日目の蝉」たちに感動を覚えない人はいないだろうと思う。

買う気はなかったんだ。本屋でつい手にとって、数ページ読んでしまって…買って来てしまいました。
不倫相手の家に忍び込んで、不倫相手の妻が産んだ赤ん坊を盗み出す。赤ん坊を盗み出した女の名は希和子。盗み出された赤ん坊の名は…薫。かつて不倫相手の子を身ごもったことがあり、そのとき我が子につけようとしていた名前。その名で他人の赤ん坊に微笑みかける希和子。自分の子どもの予定日を誕生日として「とにかくこの子と一緒にいられること」だけを望んで逃げる。逃げる。逃げる。逃げおおせれば、幸せな未来がある、そう思い込もうとして。
その出だしの10数ページを読んで、続きを読まずにはいられなくなってしまいました。薫がどうやって育っていくのか、希和子がどうやって逃げていくのかを見届けたくて。

上手にミステリーの手法を取り入れながら、薫の人生と希和子の人生とそれを取り巻く人々の哀しいあれこれを美しいあれこれを優しく優しく描き出します。舞台となるそれぞれの場所の描写や、それぞれの場所にいる人の人となりや…角田さんの書く物語ははじめて読みましたが、賞を取るだけのことはある、なんて生意気なことを思ってしまいました。
物語っていうのはストーリーだけでなく、そこにある息遣いや、言葉遣いや、作者の品性やらが大切なんだ、やっぱり。

読んでいて心地よいです。
快晴のGWの午後、ゆったりとソファーで読むには最適な1冊でした。
よろしければぜひ、お読みください。
八日目の蝉八日目の蝉
(2007/03)
角田 光代

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まさよし10時からって言ったじゃんかぁ!
始まってるしい(~_~;)



【考えさせられました。】
和音0323さんへ
YO-SHIと言います。読書ブログやってます。

「八月の蝉」読み終わったところです。
面白くて、テンポが良くて、一気に読んでしまいました。
でも、考えさせられました。子どもや家族について。
(出てくる男が揃いも揃ってダメ男であることも)
【】
>YO-SHIさん
コメントありがとうございました。
たくさん本、読んでいらっしゃるんですねえ。そんけーです。
私なんぞは、山崎と音楽の合間にお芝居観て、その余りの時間に仕事して、その上もう一つ時間があったら読書する…って感じなので。

で、私はあんまり「考えさせられ」ませんでした。
子どもを持っていないせいかもしれません。子どもの立場の方が(この作品の場合は薫の立場、気持ちの方が)すとんと気持ちの中に入ってくるからかもしれません。
そんで、このお話にはダメな人はたくさん出てくるけれど、悪い人はあんまりっていうかほとんどでてこないからです。薫や周りの人たちがあたたかく再生されていく物語利として、まったり読むことができました。

お気楽すぎですか?^_^;
てへへ。
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和音0323

  • Author:和音0323
  • お仕事だけでは生きている意味がない。
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