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ロックオペラ モーツァルト 東急シアターオーブ 1階12列ほぼど真ん中

演劇
02 /11 2013
初日。ルージュバージョン。アッキーモーツァルトに山本サリエリ。
(オープニングで山本さんが目の前に立ってくださる席です。途中途中でも、まっすぐ視線が合う位置でした。音としても一番いいあたりじゃないでしょうか。それにしてもどぎまぎしちゃいました。山本さんお美しいから。)


端正な山本サリエリにやんちゃなアッキーモーツァルト。もう思い描いた通りの佇まいで物語が始まって。山本さんの歌を聴いたことのない私としては、これ役者チェンジはなんのため? と、一幕では思っていました。


だってやっぱりアッキーのモーツァルトはいいんですもの。私も久しぶりにアッキーの歌を聴いたけれど、あの歌い上げる声! 表情! 大満足。ウィスパーボイスのところはもっと歌ってもいいんじゃない? とか、もっと高い音で攻める曲があってもいいのに! って思ったところもあったけど、全幕通して心地よくアッキーの声にひたれました。M!の時とはまた違う、でも音楽と恋に生きた天才を「自分のもの」としてやっていたと思うの。


サリエリは一幕ではほとんど出番がないのね。狂言回しというか。実際二人はモーツァルトがウィーンに行ってから出会うんだし。だから、セリフと佇まいだけが見せ場なわけ。そんで。もうね。山本耕史は何よりもその佇まいでがさ、貴族じゃん? 話を始めても、ちゃんと大人じゃん? サリエリそのもの、だと思ったわよ。
それを役者じゃないアッキーにやらせる意味はなんなんだろうとまで考えたんだ、実は。セリフ回しとか器用じゃないし。貴族の端正さよりは、やんちゃな天才の方があってるんだし。


ところが! 2幕! サリエリ、歌います。悪魔引き連れて、嫉妬と憧憬と欲望と敗北感にまみれて。これは、聞きたい。山本さんの歌に「ああ、これがゆきゆきさんがおちた歌か」と聞き惚れながらも、このナンバーアッキーで聞きたい!と思ったさ。(アッキーの音域としてはちょっと低めなので、主役チェンジの時はキーを変えるのかしらね?)そしてその時に、山本モーツアルトが、アッキーとどんな違いを見せてくれるかも含めて、このダブルキャストおもしれ~! って、本気で思いました。


そうこうしていたら、サリエリとモーツアルトでデュエットするところが出て来て。これ‥‥今日は(今回は?)アッキーから歌い始めて、それぞれのパート歌ってるけど、次回インディゴバージョンでは、そのパートすらとっかえるのか? って、驚愕! の面持ちで聴いていました。だって、それって‥‥ごっちゃにならない? 役が体に入ってしまうと大丈夫なもんなの? プロならやれる? いやいや、そんな簡単なことではないでしょう。
2回目でラストの17日マチネで、確認してきましょう。(多治見から直行…ははは。懲りない女です(^_^;))


カテコでアッキーが「初日です! こんなにたくさんの人が来てくださって!」と感激の面持ちで話していました。3階席までほぼ埋まっていました。1階後方席先頭には演出家のフィリップ・マッキンリーさんもいらしてました。関係者、マスコミの人、いっぱいいましたね。さすが初日です。パンフレットとか買わないので、楽器を演奏していた方々の資料がないのが残念ですが、上手側のクラシックの人と下手側のロックの人とで上手に弾き分けたり、コラボしたりしていましたよね。毎回同じ音をきちんと出し続ける。すごいことです。はい。


え? ああ、歌とか音とかのことしか書いてないって? 
はははは‥‥そうなんですよねえ‥‥


M!の方が物語としては深いかなあって。モーツアルトの歴史を追って、そこにサリエリ絡ませて、いろいろな事柄を描きだしているんだけれど…つぎはぎ? 歌…というか歌い手の力量に頼って、想いを伝えようとしているというかね。
モーツアルトのお母さんが亡くなった時のアッキーの慟哭に思わず涙をこぼしたけれど、物語の中で深まって行く感情や思いにどっぷりはまるっていうことは、なかったなあ。際物のキャラクターが多かったせいかもしれないし、どうもなんだかしっくりこない衣装のせいかもしれない。丁寧にモーツアルトがザルツを出るところから描かなくても、第二幕の内容だけでいいんじゃないかと思うんだわ。映画のアマデウスとかのように。
サリエリがどうモーツアルトの天才を感じ、自分の凡才を嘆き、モーツアルトを憎み、愛し、追いつめて行ったのか。歌ではなく、物語そのもので見せてほしかったなあ。モーツアルトの幼稚さや、コミュニケーション能力の欠如しているところとかも。

スイマセン、相変わらずのきつさで(^_^;)
でも、歌はそれぞれとても素敵です。アッキーファン、山本さんファン、秋元才加さんファンとかなら、もう文句なく楽しめると思います! チケットまだあるみたいです。お時間ある方、興味ある方、行ってみて損はないと思いますよ。
スケジュールは こちら






実は今日本文中にも出て来たゆきゆきさまと初顔バレ!! って、喜び勇んでいたのですが‥‥

彼女もインフルエンザだそうで(^_^;)

みなさん、お気を付けください!! やつは、油断なりませんぜ!!

うがい、手洗い、うがい、手洗い、うがい‥‥

コメント

非公開コメント

復活です~

なんというか。。実は特効薬飲んで帰ってきたら半日で平熱になりました・・・。なに?これ?(うわぁ~~ん!)まだ初日やってる最中だよっ。ま、でも節々痛くてダメですしウイルス塊人間が出歩いちゃいかん状態だったわけですが。。

う~ん。
それにしても。
和音さん行ってくださってよかった。観ていただけてよかった。
なんか、私が感じてることみーんな書いていただいてる感じ?
一度スマホで読んで、大きく頷き、復活したんでパソでおじゃましましたです。

小さな疑問にお答えすると。
役変更で歌のキーは変わりません。それぞれの役でそのまんまのキーです。
ただ、拙い私の耳には。。ラスト二人で歌う場所のみ、高音部をアッキー、低音部を山本さんが受け持ったようにも思ったけど、、、これもプレ2回のみだし、、正確ではないです。
とにかくこのミュージカルの歌のキーが完全にアッキー音域なので、山本さんはかなり大変で挑戦の連続(特にモーさんは)。
それでも初日ルージュは音がようやく彼らしく伸びてきた、って評に嬉しく思っていますが。

そして。
私も素直に思うんです。
サリエリコージにモーツァルトアッキーが二人にとってハマり役だと。
話を聞いたとたんに思ったし、プレ2回見ても同じ印象でした。
特にルージュを見たらもう。。私の心は完全にサリエリでしたわ(笑)
というか、自由奔放なアッキーモーツァルトにきちっと帰属なサリエリコージが額縁を作って、で舞台がとても引き締まる感じ?安定する、というか。
だけど。
お二人ともね。
アッキーはサリエリやりたかったっておっしゃるし、コージくんはモーツァルトにとても強い思いを持っている。
お互い挑戦者でらっしゃるので、、高い壁を越えてみせる。そんな二人を見られるかな~なんて、、今は思ってます。

長くなっちゃう!から、ちょっとここまで。

気持ちの良い感想とご意見に拍手、感謝ですっ。
明日に備えて寝ます~!

Re: 復活です~

> ゆきゆきさま
祝! 復活ヽ(^o^)丿 長文コメありがとさんです。

感想…ストレートすぎたかなと思ったのですが、うなずいていただけて嬉しいです。
3列前にいらっしゃる男性と女性に目をやりながら、山本サリエリ楽しませていただきました。

そんで明日。満を持してのインディゴバージョンへの参戦!
山本さまにとっては挑戦である音域、アッキーにとっての挑戦である芝居。
プレとは違う本番をゆきゆきさまがどう感じるのか、またそちらへ寄せていただきます。
楽しんできてくださいね~~~!!