お正月はやっぱり時代劇よね。

テレビ
01 /05 2014
今、テレビ画面には黒田官兵衛の少年時代のかわいらしい小便たれの男の子が映っています。おめめぱっちりで知的好奇心満載のかわいらしい男の子(*^。^*)

とは言っても、軍師官兵衛については一番最後に置くとして、まずは「桜ほうさら」。

原作「桜ほうさら」を読んだ時に、宮部みゆきらしくないイメージの創りにくさを感じたのね。物語、文章から生まれるイメージと表紙やらなんやらの絵との格差がありすぎるっていうか。22歳の古橋笙之介も桜の精と思われた和香さまもなんだか脳内で生き生きと弾けるっていう感じがなくて、読み進めるのが結構面倒くさかったのね。

そんで、今回のドラマでの役者が玉木宏に貫地谷しほりって聞いて。それぞれ好きな役者さんではあるけれど…ちょいととうがたってやしないか? 20代前半の笙之介と10代の和香にこの二人は、ちょいと、ね。
しかも、連続でやるのかと思ったら単発の1時間半。あれだけ長い話をどうやって1時間半にまとめるのか、まったくイメージがわかず。とりあえず元日の夜は桜ほうさらを見ると決めてはみたものの、なんとも盛り上がりのないままその時間を迎えました。

んで。
「ああ。お母さんとお兄さんの描写はそうあっさり来るわけだ」
「それぞれのエピソードは取っ払って、メインの父の切腹をめぐる事件だけで行くわけだ」
「でも、それぞれの小さなエピソードの中からメインのエピソードが姿を現すのがいいのに」
「二人の恋心の盛り上がりもそれぞれのエピソードがあってこそなのに」
「ああ、途中の話取っ払っちゃうから最初から鰻屋ではなくて料理屋なのね」
「絵本…じゃない仕掛け本のエピソードは丸々カットかあ。あれ、結構大切だと思うんだけどなあ」

って感じで、最後の30分はなんとなく画面を眺めるだけの視聴となってしまいました。
BS時代劇とかにしてさ、連続ドラマで丁寧に原作をなぞった方がよかったんじゃないかなあっていうのが正直なところ。90分にまとめるには大森さん頑張ったと思いますが。


次が正月時代劇「影武者 徳川家康」。
原作は読んでいませんが、直前に読んでいた「とっぴんぱらりの風太郎」と時代が被るんですね。徳川が豊臣を滅ぼすその過程の時代っていうか、つまり冬の陣と夏の陣をクライマックスとするわけ。忍びとかもしっかり出てくるからさ、あの中に風太郎がとか考えちゃって。その見方は違うだろ、と思いながらも徳川幕府が盤石のシステムを作り上げるためにどんなことをしてきたのか、それぞれの立場から見るとそれがどう見えるのか、勝者が正しくて敗者は間違っているなんてことはない。と、いろいろな「史実」を積み重ねながら描かれる影武者の物語を見ていました。

いやあ、秀忠がサイテーの男でさ。主人公の影武者家康がかっこいいのは当然として秀頼とか三成とかとも比べ物にならないほど最低。あそこまでひどく描かなくてもと思うくらいひどい人。もうちょっと描き方を変えると物語全体の深みが増すんじゃないかしらと思ったわ。「敵役」が魅力的で、見ている人から共感とか同情とか憧憬とかを得ることって大切だと思うのよ。
同時代の物語「とっぴんぱらりの風太郎」にしても、この時代を物語の始まりとする「プリンセストヨトミ」にしてもあそこまで「悪人」を出していなかったじゃん? それがこの新春ワイド時代劇ではねえ…敵役という記号になってしまっていてかわいそうだったわ。山本耕史ってもっといろんな色を持った芝居ができる人なのにさあ。

最後は本日スタートの官兵衛くん。
岡田君が出てくるのはほんのちょっとだったけれど、戦国の世をきっちり描きますよ! というスタッフ、出演者の気概は伝わってきましたね。戦国時代の小さなお城の城主の嫡男の生きる術というか、生きる覚悟というかをちゃんと物語の中で描けているんですよね。母上のために薬草を取りに行った少年官兵衛が敵に捕らえられ、その顛末が「武家の嫡男」である哀しみを描くところは、良かったわ~。その後に母上が亡くなるところも、それにじっと耐えるところも、よかった。
最終勝者である徳川家、結局は消え去る豊臣家。その豊臣家の家臣である黒田官兵衛を描く今年の大河。勝利や栄達を描くのではなく人としてどう生きたのか、哀しみや歓びが人生をどう彩るかを描いてくれそうですね。ま、毎週日曜日っていうのはちょっとハードなんですががんばってみたいと思います。(それにしてもピエール瀧さん、人気ね。年末に見たロックの人とはえらい違いだわ)


おまけ。のぼうの城。今やってます。やたらCM多くて気がそがれるんですけど、これも戦国の時代ね。
初見なんでこの後どうなるのかわかんないんですけど、これは豊臣が敵役ね。それぞれの立場でそれぞれの人々が必死で生きている。戦国時代の物語が魅力的なのはここいら辺よね。みんなが自分の義によって力強く生きていく。それが、素敵。それぞれの人物が魅力的で、精力的で、熱い。現代を生きる私たちをひきつけてやまない。
官兵衛のキャッチコピーじゃないけれど「現代だって乱世だ!」ってところよね。


これからも時代劇、ちゃんと作ってね>テレビ局のみなさま

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