IHIステージアラウンド東京 列、番ともに四捨五入して20!

演劇
04 /17 2017
2階席なしで31列、一番大きいところで50番くらいまで、かな? 2階がないせいで結構急こう配。「回転中は立たないでください」っていうアナウンスがあったけれど、立たないって。ぐんわ~って席が動き出す感じはなかなかエキサイティング!

新感線らしさ。音と映像と大仕掛けはきっちりありつつ、というか、それこそがステージアラウンドと新感線のミックスっていうかね。奇をてらった感じはなかった。新感線らしいあれこれを最新の技術でより大げさにやってのけた、って感じ。
でもやっぱり、役者の力量こそが舞台を彩るっていうかね。ワカドクロと比べてもなお若い役者たちの奮闘をほほえましく思いながらも、古田さん山本さんの迫力にね、かなわないっていうか…美しかったわ、山本耕史…


えと、アラウンドは普通にされる分には酔いませんでした。でもぉ、ズームして行ったり天に昇ったりするとちょいと目が回る(@_@;)
どうやってズームとかあるかというと。





360度のステージの緞帳代わりにスクリーン(360度の円柱状のもの)があってね。そこにいろいろ映像が映し出されるんです。タイトルも、あれこれの説明テキストもエンディングの役者の名前もそこに出ます。ま、いつも通りに、です。
でもそれがズームしたり回転したりするんです、椅子の回転と共に。これはちょっと「ををっ!」でした。酔いが回るほど長時間ではありませんでしたが、三半規管弱い人にはつらいかもです。

そして、入場時と休憩時と終演時で位置が変わっているのでロビーに出るまでなんだかちょっと???です。きっと素子さんは建物から出られません。(そんなことないもん!byも)入場時には「左側奥の扉からお入りください」って言われたのに、休憩時にトイレにダッシュしようとしたら右側奥の扉から出ていました。
\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

それぞれの場面はそのスクリーンが開いた舞台の中で行われます。
髑髏城、無界の里、その裏の森、隅田川流れる関東の原野。それぞれがそれぞれに配置されてスクリーン前を走り抜け、スクリーンの間から顔を出し抜け出し影を遺し。
普段、回り舞台でやっていることを360度の長いステージでやっているって感じでしょうか。席に着いたときに思ったのは円筒形の水族館。マグロがぐるぐる回るやつ。その内側に入れ込まれたって。でも始まってしまえば。何の違和感もなく新幹線の舞台でしたよ。


こっからは芝居自体の感想ね。
天魔王がね、小物感半端ないの。これがねえ。演出意図なのかもしれないけれど、3人(捨之介、天魔王、蘭兵衛)のバランスがどうも落ち着かなくてね。
私がちゃんと芝居で見たのはワカドクロからなので捨之介と天魔王が一人二役っていうのはゲキ×シネでしか見たことはない訳だけれど取り敢えずあの3人は天魔王=信長に心酔して尽くして信長を喪った哀しさに世を捨てて生きているわけでしょ? そうするとそれぞれの向かう方向は違うとしても、エネルギーとかパワーとかオーラ的なものは同じレベルであるわけじゃん? それがね、どうもこうも落ち着かなかったのさ。

2011年(ワカドクロ)の時は、小栗旬、森山未來、早乙女太一だったじゃん。これはさ、もう見事なまでに同じエネルギーを持った若人だったのよ。感想でも信長に対する恋情って書いてあるくらい、3人の信長に対する想いは一途に深かったわけ。
それがさ、どうにも感じられないっていうか…想いの深さを含む人間としての厚みに差があり過ぎるっていうか…蘭兵衛@山本耕史が際立って大人だろって。


山本耕史の殺陣の美しさとかさ、立ち姿の凛とした感じとかさそういうのが際立つだろうことは予想済みで。一幕終わりの圧巻の立ち回りで鳥肌立っても、それはもう、いただきましたっ!! 的な感動だったのだけれど。
3人のバランスっていうこと考えるとちょっと・・・・・・だったのだわ。あの天魔王に薬飲まされたからって(口移し!)ああまで変わってしまうのは、役の格としてなんだか納得いかないの。だって、捨之介にはたいして効かなかったのに蘭兵衛が最後まで(最後は自分の意志だったのだけれど)天魔王の薬と策にはまってしまうなんて!
森山未來と早乙女太一ではありだったの。森山未来と小栗旬もありだったの、でも今回はちょっと・・・だったの。お話自体はきっちり面白かったよ。話が進むにつれて今までのあれこれとダブってどんどんなんだか切なくなっていったし、前回聖子さんが演じた贋鉄斎を古田さんが演じてキャラの濃さを競ったりしたのも最高に面白かった。
でも、やっぱ主演3人の役者の格が違ったのよ~~~~~~。


だから。阿部サダヲの捨之介が観たいと思ったの。森山未來と早乙女太一に対する阿部サダヲがどう啖呵を切るのか、どう生き延びるのか。それを見たいと思ったの。それぞれがどう関わって、どう思いを重ねていくのか見たくなったの。んで、風、月がどうなるのかもとっても興味がわいてきたのさ。誰が誰をやるのかな。
どんな捨之介が蘭兵衛が天魔王が見られるのか、かなり興味津々です。


なんだかきつい文章になっちゃったけど、きっちり面白いです。最前列を取ってぜひもう一回行きたいくらい面白いです!!

コメント

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納得。。

スパッと。
私が2度みて分からなかった違和感を言い切ってくださった感じ。
そういうことだったのか、と感想を拝読しました。

大人すぎるのね。
だから2幕がどうも妙な感じなのね。
パンフでの蘭兵衛さんの捉え方がすでに「大人」だし、その上で後半薬が効いている状態よりも自分の意思で動く方向で役を決めたような気はしているんですが。。
3人のバランス。なるほど。なんかすご納得してしまいました。

次回はそこらへん頭に置いて観てみようかな。

今回古田さんに「お客さんの心をつかむ」ってことの実演をしてもらったな~と思ってます。いやぁ、すごいですね。あそこまで空気が変わるんだもの。

そして小声で…
ああ、「鳥」で(も)彼を観たかったとか思うあほやんです(笑)
チケット取ってないし~!

Re: 納得。。

> ゆきゆきさま
オーソドックス髑髏城だからこそのアンバランス感なんだと思います。
歌も踊りも満載の鳥ならもっと別の感じ方もあるかもです。

でももう一回私も見に行きたい!
鳥と交換申し出てみようかな。まだ間がありますもんね。
古田さんのあの短くても濃いぃぃぃぃ世界を観に(*^^)v