髑髏城の七人season花 2回目

演劇
05 /21 2017
前回からおよそ5週間。びっくりするぐらいよくなっていました。あ。この言い方はちょっと上からの言い方かな。
でもね、オープニングの天魔王の立ち回りっていうかアクションっていうか、そこからなんだかとっても滞りがなくてですね。ちゃんと天魔王に見えたっていうか。

そう! 天魔王がちゃんと天魔王だったんです。
信長に仕えた3人の中で一番ないがしろにされていた・・・少なくとも本人はそう思っており、蘭丸も捨之介も無意識に「自分の方が」って思っていたのではないかと思われる存在。コンプレックスの裏返しの強烈な自負心。不安や虐げられた記憶から自分を守るために他を攻撃していく。そんな天魔王の心の弱さ、うちにある闇がちゃんとわかったの。

そして沙霧。
跳び蹴りの見事なこと!! 背景にある熊木衆の長としての気概と頭ぽんぽんしてくれる捨之介への恋情とがちゃんと見ている者に伝わる風情とセリフ回し。近くの席で見たら表情も多彩に変化していたはずです。
前回は捨之介にいつ惚れたんだよ!? 本当にあなた熊木衆の長? っていう感じがあったんですが、今日はきっちりどっちも言葉ではなくて佇まいで伝えてくれたんですよ。

その二人が舞台の上に創りだされる世界のピースとしてかっちりはまってくれたから、蘭兵衛も捨之介も兵庫も極楽太夫も自分の役割をきっちり果たしてくれて。
蘭兵衛が無界の里を捨てて天魔王につく心情もしっかり理解できたのね。信長と一緒に死ねなかった自分への罰っていうか…生きていくことへの虚無感っていうか、愛しぬいた信長に対する埋めようのない喪失感、誰と出会っても情を交わしても消えることのない孤独と。美しい太刀筋の中に込めた哀しさがね…凄みすら感じたのです。

泣いたのは3回
無界の里が焼け落ちたとき。蘭兵衛が自らの生きざまを貫いて死んだとき…極楽太夫の慟哭を見たとき。そして、それぞれのカーテンコールの時。
一番美しい衣装を身に着け一番美しくたくましく生きた場面の中にたたずむそれぞれの人が愛おしかったから。特に真っ白な曼珠沙華の中に咲く一輪の花――無界屋蘭兵衛の美しさは、泣くっきゃないでしょ!!

3回目のカーテンコールで。
はけて行く極楽太夫と捨之介の手を取って、いや、3人で手を繋いで去っていく蘭兵衛の姿に「うふふ」ってなったのは私だけではありますまい。かわいいしぃ、大人だなあって思うしぃ。うふふ。

いい一日でした!!

鳥で天魔王はどう踊るんだろ、そして捨之介はどう沙霧に惚れられるんだろうなんてことをちらっと思い。
帰ってきてみた直虎で捨之介が狸穴さんを演じているのを見てちょっと混乱したりしつつ、先が楽しみな髑髏城でございました。

も一回…行きたいなあ、花。



コメント

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行かれたんですねo(^o^)o

ちゃんとお休みの日に!←当たり前~(笑)

昨夜私も(4回目)観てきまして、よーやくいろんなものが収まって落ち着いて入り込めました。
私の場合は捨之介さんだったなぁ。昨日その変化に驚いたのは。。沙霧との関係もらんべさんへの言葉も、ガチャガチャ賑やかな時も、あらゆる場面で彼がきちんと中心にいたな、と。それでそう。皆が収まるところにおさまってくれた。

3ヶ月の公演って初めての経験ですが、変わるんですね。らんべさん含めとにかく昨夜はみんな、いとおしく思って別れがたかったです(笑)カテコは平凡だったけど~

私はあと一回は手元にチケットあるんですが、、もう一回だけなんてやだぁ~なんてアクマが起き上がりつつ…寝かしつけます!!

Re: 行かれたんですねo(^o^)o

> ゆきゆきさま
行きましたとも! お休みの日に(^_^)/
そちらの4回目の感想も読ませていただきました。
捨之介の変化はそちらを読んで「おおっ!」とひざを打った感じです。
確かにどっしりと、したたかに、自らを貫く強さとしなやかさと愛嬌とが板についてきた感じです。

だからこそ阿部サダヲがどうやるか、とっても楽しみです。
7月にWOWOWでやるワカドクロとも比べ合わせて鳥もまた楽しみたいです。
花をもう一回観に行きたい気もするけど…日程が…
DVDかゲキ×シネを待つしかないのかしら…