2009 / 11
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昨日間違えて行っちゃった椎名誠の講演会。いや、読書推進セミナー。1300人とかの参加者を前に「たいした話はしませんから、ぼんやり聞いてください」と椎名さん。(ほんとにさイビキかいて寝てる人いたから。ただとはいえそれはないだろ?て感じ)

生の椎名誠見たのは初めてですが、変わらないなあという印象でした。モンゴルで撮ったテレビCMあったよね?「シイナさん、シイナさん」って呼ばれて、白Tシャツとジーパンで馬に乗って疾走していくやつ。あの頃から結構時間が経ったと思うんだけれど、印象はあの頃のまま。デニム、こげ茶のTシャツ、グレーのジャケット。頭の白い部分が目立つようにはなったけれどそれでもしまったからだとしゃんと伸びた背筋が若々しかったです。

東京から幕張に越してきて小学校に入って…東京と関東近県の文化格差に戸惑い以上のものを感じていた椎名誠。でも、あっという間に田舎の生活になじんで勉強とかは全くしないで過ごしていたけれど読書の習慣だけはなくさずにいて。
なんて話が前フリでした。

本格的に読書に目覚めさせてくれた本は小学校5年生の時に読んだ「さまよえる湖 / スウェン ヘディン」です。そう言って本題に入っていきました。本当のことを書いた本。そして「ロプノール、楼蘭」への憧れ、夢がスタートしたと。テレビ朝日と朝日新聞の企画でかなった夢。思い続ければ夢はかなうんだと。そのスタートが自分にとってはこの「本」だったのだと。

もう一つの読書の目覚めを与えてくれたのはジュールベルヌの「十五少年漂流記」。本当のことを書いたさまよえる湖に対して、人間の頭が考えられる限りの嘘をきちんとした事実を基にして書いたお話。それが、自分の書く小説にも影響を与えていると。

そのほかいろいろ織り交ぜながら1時間20分ほどのお話。うまいですね、時間の使い方も話の運びも。さすがでした。

他に紹介してくれた本は。
大谷瑞兆探検隊の記録本「西域探検紀行全集」井上靖の書いた大黒屋光太夫のお話と「楼蘭」。ムーアヘッドの「恐るべき空白」。自然科学の不思議をスケールってことを基本に読み解いてくれる「君がホットドッグになったら―スケールで覗くサイエンス / ロバート エーリック」。そして幼い娘を膝に乗せて読んであげた「三びきのやぎのがらがらどん―アスビョルンセンとモーの北欧民話 / マーシャ・ブラウン、せた ていじ 他」。

直接話題にはしませんでしたがご自身の楼蘭探検記の「砂の海―楼蘭・タクラマカン砂漠探検記」。そして、そして。椎名誠の、いや今まで読んだ本の中で最高のラブストーリーだと私が思っている「パタゴニア―あるいは風とタンポポの物語り」。


本当は一日オフのまったりゆったり過ごせるはずの日が、慌しいものになってはしまったけれど、椎名さんのお話が聞けてよかったです。読書という趣味をもてた幸福と、本が与えてくれる夢とエネルギーに感謝を捧げたくなる時間でした。
今のこの時期を乗り切ったら、しっかり本を読む時間を確保したい、ステキな本をたくさん読みたいと、まあるくなった心全体で思いました。


BGMは、なんとなくちぃでした。ちょっと辺境の気分だったので。あ、いや奄美が日本の辺境ってことではなくて、ここではないどこかってことでちぃの歌が、聞きたかった、ってことです。



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和音0323

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